2015/04/11

旅立ち

 5月下旬、池の周りで黒い粒々が動いているのを目撃。シッポが取れてカエルの形になった元オタマジャクシたちだ。生まれ故郷の池を後にして何かに惹かれるように、右に左に思い思いの方向に歩みを進めている。待ち針ほどの太さしかない手足でおぼつかない動きながらとてもはっきりした意思を持って目的地に向かっている事を感じさせる。
 そしてこの日を境に少しずつ出来立てのミニカエルたちが外に出てゆく事になる。全てが旅立つのに3週間ほども要した。水面に溢れるオタマを初めて見たときには、辺りに足の踏み場も無いくらいにびっしりと小さなカエルで埋め尽くされている壮観なシーンを想像してみたものだけれど、実際はそうではなかった。知らないうちに少しずつ少しずつ旅たって行ったのだった。
 晴れて日差しの強い日には、歩いている形のままコンクリートの上でミイラになっているものもそこかしこに見られたし、ヤマカガシの小さいのを水の周りで見かけた事も・・・。それを思うと500以上は生まれた筈のオタマたちが無事に大人になり次に命を引き継ぐ事が出来るのはせいぜい数匹ではないだろうか?少しでも多くが立派なヒキガエルになってくれる事を祈らずにはいられなかった。(J)

メダカと同居していた2匹、この瓶の縁は地上35cmほど。

地上まではどのように降りるのだろう。

水滴と一体化して移動中



とにかく前に進むのみ。

この日は曇り。晴れた日にはこの形で干涸びてしまうものも。