小雨模様のなか上野駅から文化会館脇を抜けながら「雨降って地固まると申しますが、さすが馬玉師匠の人徳です、地面はもうすっかり固まってました。それもアスファルトで・・・」などと、挨拶のマクラのような馬鹿馬鹿しいフレーズが頭の中でぐるぐるするうち会場に到着。会場の上野精養軒はずっと以前から名前だけは耳にしていたのに、上野駅から目と鼻の先の近さにはびっくり、いままでこの場所を知らなかった事が不思議です。
記帳を済ませ、馬生師匠と新真打ちの馬玉師匠の出迎えを受けながら会場に。予想を上回る広さ!丸テーブルの数から数えてざっと300席程。うわさに聞いていたとおり、真打ちになると莫大な出費で資金調達に苦労するというのが頷けます。
会の進行で面白いのは、主賓の挨拶と乾杯が済んだところで早々と<中締め>の手締め、これは落語界の決まり事だという事で、司会者が「これで帰っちゃうお客様がいらっしゃいますが、未だこれからですよ・・・」まさかそんな人は居ないでしょうが。
コース料理が運ばれるかなたの舞台では来賓挨拶や曲芸・日舞などが進行していきますが、だいぶ遠くてよく見えず。こんなときは料理とお酒を重点的に攻めるに限ります。幸運にも隣は金原亭馬生師匠と司会の古今亭菊春師匠です、お二人とも司会進行や舞台に上がったり会場を廻ったりで、ゆっくり座っていられる状態ではありませんでしたが、それでもお話させていただき、かなり得をした気分でありました。
予想が外れたのは新真打ちの一席が聞けるものと期待していたのに、ご本人は各テーブルを丁寧に回って挨拶に終止した事。考えてみれば3月21日(土)上野鈴本から始まって襲名披露興行は末広亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場、国立演芸場と5月まで続くので、話はそちらでという事ですね。
昨年秋に中野で行われた<馬吉独演会>では、どっしりと落ち着いた語りで円熟味を増し名人の風格さえ感じさせていた新真打ち馬玉師匠。馬生師匠譲りの上品な芸風を引き継ぎつつ持ち前の人柄の良さが加わり更に語りに輝きが増してゆく事でしょう。今後も目が離せません。(J)
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| 笛は曲芸の翁家和助さん。曲芸とお囃子は一体の芸能で有る事を 初めて知りました。法被には<太神楽曲芸協会>とあります。 |
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| 落語家の宴でもフランス料理。やっパリ! |
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| 家紋、右は<鬼蔦>左は<宝珠>らしい。 なぜ2つ?いずれご本人に聞いてみたい。 |
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| 左から馬生師匠一人おいて馬玉師匠と菊春師匠。 |
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| 引き出物は手ぬぐい・扇子・和風クッキー・金粉入り純米吟醸酒 など。どれも吟味されて上品、さすが金原亭。 |






